場長の日記
~日頃の思い、そしてこれから~
夏の牧場 2005.07.23
今夏の夏盛り、ホルスタインには大変な季節で、開放されたフリーストール牛舎でも夏には大変。
36台の扇風機がフル回転しても追いつかない。
でも今年はちょっと違う。
去年の10月に井戸掘りをして出てきた水は、今スプリンクラーで屋根を冷却している。
外気温より4℃程度牛舎の中が涼しくなった。
これで乳量の低下も少なく、繁殖も順調に回れば来年への経営に大きくプラスになる。
それにしても暑い。
外は33℃、中は29℃。
乳牛の飲水量がぐーんと増えて、水の供給がフル回転になる。
4月に入った2人の若い従業員のそれから・・・
20歳の女性、牧場の作業も何をすればいいのかタイミングがつかめた様で、ローダーの作業もエンジンの回転が滑らかでかっこ良くなってきた。
今では未来の授精師免許取得に向かって時々直検(乳牛の直腸から手を入れて子宮、卵巣のチェック)をする。
27歳の男性、入って来た時は牧草の種類もわからなかったけど、「場長、アルファルファが足りません」「大豆粕があと何袋です」と告げてくる。
ミキサーでの飼料づくりも今は何も言わなくてもカットのタイミング、投入の方法、リフトの運転にも慣れ、今ではまかす事が出来るようになった。
2ヶ月間の研修が終わり、6月から正社員になった2人には、これからもしっかり勉強して頑張ってくれる事を期待する。
少し前の話。
場外の研修で鳥取へ視察研修。
同じフリーストール牛舎、同じ乳牛でもその中身の違いは随分感じた様子。
明日への参考になればいい。
同じ酪農仲間の一員として、共有することが出来ればそれは素晴らしいことだと思う。
今年も例年のコンサートの季節が来た。
4回目の牧場コンサートは8月20日午後7:00から牧場事務所で開催。
地元の若いグループと一緒に企画して行うこのコンサートも、チケット1.000円、100枚の限定で4回目。
主演は東京から松山隆宏さん、音響も専門家がついてくれる。
牧場前の谷にボリュームいっぱいの音が響き、静かな田舎がこの日だけは屋外コンサート場になる日。
ビールを飲みながらコンサートへ。

ジェネティックの写真撮影風景です。
新年度 2005.04.03
4年間AIやETで働いてくれた女性が退職しました。彼女がこれまで牧場で得たであろうと思う(勝手に思っているかも?)体験が、これから先の人生で生かされれば幸いに思います。
そして3/26には新たに2人の若者が牧場経営に参加してくれることになり、新しいスタッフと共に新年度を迎えています。
リフトやローダーの運転練習、パーラーでの搾乳のマスター、ミキサーへの飼料の投入と、毎日やることの多さに計画を立てて行わなければ作業がバラバラになる。
牧場のマスコット、ニューファンドランド犬(ボア)も仲間に入れてやりたい。
3/25には北海道ジェネティックの種雄牛ジェスロの娘牛2頭の写真撮影があり、何かの形でみなさんの目にとまる時が近いうちにあると思います。次回のひとり言では写真を公開します。
今、今年の牧場コンサートの計画に入っています。7月下旬に向かって地域に開かれた牧場をこれからも目指し、地元若者達と共に計画を立て開催することにしました。
酪農の路 2005.01.25
その年の7月、20頭の搾乳牛舎建設を行い、酪農への第一歩を出たつもりでしたが、現実は病気の山と事故の対応の連続だった。
命と向き合う仕事は日曜日や正月もなく、1年365日という区切りもなく、動物や植物の生きとし生きるもの全てにあるのは、日本では春夏秋冬と言われる季節の変化だけで、春には新緑が乳牛に高い栄養価のある草を提供し、仔牛に一番大切な母乳を沢山与えることが出来ます。
酪農家は生まれたての仔牛から母牛まで、それぞれの成長と働きに適切な栄養を供給する春夏秋冬を作らなければならない。
毎日エサを供給し、搾乳をし、除糞をし、堆肥を処理し、仔牛の世話をし、乳成分をチェックし、繁殖と乳量のアップを計る。
仔牛の育児は毎日がドラマティックで、病気の発見が半日遅れれば死に至る。
高い精液と受精卵で改良を行っても、雄が出れば経営にはミルクという現物で応えてくれない。しかし続けなければならない。
それは乳牛を改良し、こらから先も伊藤牧場で永遠と続く酪農へ、足腰の強い、産乳量の多いDNAを、財産として残すことになる永遠に続く道。
これらの事は、次の経営者となろうと毎日の様にエサ作りと授精と受精卵移植にチャレンジする息子へ受け継がれる。
学歴も経歴も関係なく、動物と向き合い、毎日がわくわくし、チャレンジ出来る農業酪農。
命と向き合い、生と死を受け入れ、ゆったりと時間が流れ汗をかく、酪農に取り組む人を受け入れます。


